歯周病予防

歯周病予防のために大切な8つのこと

やっぱり歯ブラシが一番大事

「プラークコントロール」って?

 最初から根も葉もないことを言うようですが、歯周病予防のために一番大切なキーワードは「プラークコントロール」です。
「プラーク」と言うのは歯や歯茎に付着する細菌の塊で、なんとなくヌルヌルした感じのやつです。「バイオフィルム」と言ったりもします。
お風呂や台所につくヌルヌルもバイオフィルムです!
プラークを歯ブラシで日々取り除くことができれば歯周病予防はできたも同然!ですが、これがなかなかどうして難しいです。逆に、日々のお手入れでプラークコントロールができていないと、相手は細菌ですから勝手に増えてきて、歯茎に炎症を起こしてしまいます。

じゃあ歯医者さんで定期的に取って貰えばいいじゃない!

と思うかもしれませんが、プラークは日々きれいに取り除かないと歯茎が炎症を起こしてきます。少なくとも2日に1度はガッチリ磨くことが必要であることが、研究からわかっています。
毎日歯医者さんで衛生士さんにピカピカに磨いてもらう!というお金も時間もある羨ましい方はそれでも良いですが、普通の方は毎日歯ブラシ頑張りましょう^^と言うことです。

歯磨きは何分ぐらいやればいい?


歯科医療従事者は自分の口の中のことや、歯ブラシのこと、歯磨き粉のことがよくわかっています。技術的にももちろん上手です。それでも歯磨きにはきちんと磨くと2分以上はかかります。

2分か〜。それくらいならやっているかも!

と言う方は、いつもの磨き方で殿くらい時間がかかるのかを実際にストップウォッチなどで測ってみましょう。2分以上磨けていれば素晴らしい!ですが、2分にはとても届いていなかった・・・と言う方の方が実はたくさんいらっしゃいます。

歯間ブラシやフロスを使う

毎日やるのが大変・・・


歯間ブラシやデンタルフロスを毎日やっている方はどのくらいいるでしょう。
デンタルフロスが普及しているとされるアメリカでも、研究で調査してみると、毎日デンタルフロスを使っている、と言う方は15%もいないようです。日本でもだいぶ広まっていますが、推して知るべし、です。
一方で、歯間ブラシやデンタルフロスが歯周病を予防できる、と言うのも確かなことです。
そしてできれば毎日、少なくとも二日に一度はこう言った歯ブラシを補助するツールを使って丁寧に歯ブラシをすることがとても大切です。

そうは言っても面倒で続かない・・・

と言う方は、歯ブラシを持つ前に歯間ブラシやデンタルフロスをしてみましょう。
歯ブラシの後だと、手も疲れるし面倒になってしまいやすいですが、順序を反対にするだけでも取り組みやすくなりますよ^^

歯間ブラシとフロスはどっちが効果的?

歯と歯の間の歯ブラシの効率の良さで言えば、歯間ブラシの方がお勧めです。デンタルフロスは直線的な道具なので、歯の形にくぼみがあったりすれば磨き残してしまいますが、歯間ブラシはナイロンのブラシが歯の形にある程度は合わせてくれるので、磨き残しは少なくなります。
ただ、歯と歯の間が狭かったり、歯並びが重なっているところなどは歯間ブラシが入らないので、無理をせずにデンタルフロスを用いた方が良いでしょう。
結局両方使う、と言う羽目になりそうですが、歯ブラシだけでは磨きにくいところで「ここはきちんとやっておきたい!」と言う場所がやりやすいものを用いてもらうのが、少ない手間で大きな効果が期待できます。
まずは歯間ブラシ、デンタルフロスの一方でも良いので使ってみましょう!

歯間ブラシには歯磨き粉はつけていい?

結論から言えばNO!です。歯磨き粉には研磨剤が入っていることが多いので、歯と歯の間の弱いところを研磨剤入りの歯磨き粉をつけて歯間ブラシでブラッシングをすると、歯が磨耗して削れてきてしまいます。基本的には歯磨き粉は必要ありません。
ただ、何事にも例外はあって、歯間ブラシにつけられる歯磨き粉、と言うのも存在します。
ライオン歯科材の「歯間ジェル」やGCの「ポイントケアジェル」などは研磨剤が入っていないうえ、歯と歯の間にデリバリーしやすいジェル状のもので、殺菌成分やフッ素も入っているので歯間ブラシにつけて用いることはとても効果的です!


マウスウォッシュを使う

歯磨きの後の仕上げにもう一手間

歯ブラシを使って、デンタルフロスや歯間ブラシも使って、歯の周りに付着したプラークをすっかりきれいに取り除けたら、最後にマウスウォッショで仕上げをしましょう!
細かいところまで薬効成分が行き渡り、歯磨きの効果を高めてくれます。フッ素入りのものは虫歯予防の効果も期待できます。

どんなマウスウォッシュがおすすめ?

市販のものではリステリンのようなものがありますが、歯医者さんに定期的に通っている方は「コンクールF」というマウスウォッシュがおすすめです。クロルヘキシジンという抗菌成分が、最大12時間の間、歯や歯茎に細菌が付着するのを妨げてくれます。寝る前の歯磨きの際ににコンクールFでうがいすると、朝のべたべた感が少なくなって気持ちいいですよ^^

口が乾きやすい時のマウスウォッシュもある?

お口の乾きが出やすい方は、「ドライマウス」という状態かもしれません。唾液の量が減ってしまったりすると粘膜が乾いてとても辛いですよね。
その辛さを和らげることができるうがい薬があります。いわゆる保湿剤が配合されているもので、おすすめの製品は先ほど紹介した「コンクールF」と同じウエルテックが作っている「コンクールマウスリンス」です。味も良いですし、お口に行き渡らせるようにして吐き出すと、その後粘膜のしっとり感が持続します。

定期的な歯のクリーニングを受ける

実は一番予防効果の高い行動は・・・

長期的に見て、歯を失わないために一番効果がある医療行動は、実は「定期的に歯医者に通う」ことだと研究結果から導かれています。歯周病は「慢性感染症」のため、初期は症状も出にくく、気づかないうちにいつの間にか・・・と言うことがあるため、定期的な歯医者さんでのチェックで、早期に発見して軌道修正することを繰り返すことが、歯周病で歯を失わないためにはとても大切なことなんです。

どんな歯医者さんを選べばいい?

定期的にチェック、と言ってもどんな歯医者さんにチェックして貰えばいいのか、わからないですよね。歯科医療従事者が、自分でメインテナンスを受ける歯医者さんを選ぶ時にチェックする、いくつかのポイントがあります。

衛生士さんが担当性

いつも同じ衛生士さんが担当してくれる歯医者さんは、定期的にチェックしてもらうときに、どこに問題があるのか、磨き残ししやすいところはどこなのか、前回はどんなお話をしたのか、いろいろなことをきちんと把握してみてくれます。
もちろん「衛生指導録」という衛生士さんが記録を残すカルテのようなものにも細かく記載しているので、他の衛生士さんがみてくれてもある程度は把握できますが、カルテに記載していないような細かいニュアンスまで、あるいはどんな性格か、なども含めてみてくれるのは、衛生士さんを担当性にしている歯医者さんです。

口腔内写真を頻繁に撮る


歯茎や歯の状態は日々変化します。コレを覚えておけ、と言うのは土台無理な話。きちんと客観的に比較できるように、定期検診のたびにお口の中の写真(口腔内写真)を専用のカメラと鏡を使って撮影してくれる衛生士さんは、安心してお任せできます。
衛生士さんや歯科医師は、患者さんがお帰りになった後でもレントゲンやお口の中の写真をみながらディスカッションをして、今後のことを相談したりしています。そのためには口腔内写真は必須です。

汚れているところを染め出してからクリーニング

定期検診の際に、多くの場合歯のクリーニングを行いますが、どこに汚れがついていて、それがきちんと取れているのかを調べるために、クリーニングのクオリティの高い歯医者さんでは、クリーニング前に汚れの染め出しを行い、染め出された汚れを専門的な機会で丁寧に取り除きます。そして最後にもう一度染め出しをして取り残しがないかをチェックします。
汚れは場所によっては目で見ても捉えにくいので、染め出しをしてクリーニングをしてくれる歯医者さんの定期検診は質が高いと言えます。

衛生士さんもルーペを使う

最近は歯科医師がルーペやマイクロスコープを使うのはもはや当たり前になっていますが、クリーニングの質にこだわる歯科医院では衛生士さんもルーペやマイクロスコープを使います!肉眼では確認しにくいような歯と歯の間の細かいところまで、明るい照明で照らして、拡大しながら観察し、お掃除してくれるので、肉眼でのお掃除よりも「早く」痛みが少なく」「確実」にクリーニングが進みます。また、小さな虫歯などもきちんと見つけてもらえます。
自費診療で歯周病のメインテナンスをしてくれる歯医者さんではもちろん使っていることがほとんどです。一方、
ルーペやマイクロスコープを使っての治療は保険診療ではない、と言う歯医者さんもあるようですが、良心的な歯医者さんではそのような線引きをしていません。保険診療でもきちんとしてくれる歯医者さんはたくさんあるので、探してみると良いですね。

自分の歯周病へのリスク因子を知る


歯周病はプラークコントロールで予防できますが、歯周病のかかりやすさの要因は他にもあります。例えば下のようなもの。
・年齢
・喫煙
・遺伝的要素
・免疫の低下(糖尿病など)
年齢の要素は避けがたいですが、年を重ねていく中で歯周病のリスクが高まることへの注意は、より払う必要があります。
喫煙は体にとって害になりますが、歯周病にとっても例外ではありません。圧倒的に歯を失いやすくなります。歯医者さんによっては、禁煙指導の上でもなお喫煙習慣がある方にはインプラントはしない、あるいは治療してもすぐダメになるのでそこそこまでしかやらない、というスタンスをはっきり持っていることもあります。
また、喫煙をしている方が家族にいるだけで、副流煙の影響で同居家族の方の歯周病の病状が悪化することもあります。

歯周病の症状を知る

歯周病の初期の症状を知ることで、早めに歯医者さんに行くことができます!
例えば
・歯ブラシやフロスを使った時に血が出る
・下の前の隙間に歯石が付いてきた
・口臭が気になる
・歯がしみる、痛い
歯周病には「歯肉炎」と「歯周炎」があり、初期の段階の「歯肉炎」は炎症が取れれば元の状態に戻ることができることがありますが、「歯周炎」に至ると歯を支えている骨にまでダメージが及ぶため、炎症が取れても元には戻りません。
骨に影響が出る前に、きちんと炎症を取り除けるように、歯医者さんでの定期的なチェックは欠かせません。

甘いものや糖質を控える


細菌の活動を活発にする栄養素をコントロールすることができないと、口の中の最近の活動性が高まってしまいます。特に糖質のコントロールは虫歯や歯周病予防の上で大切です。
歯周病の細菌が糖質を代謝することでプラークが作られます。また、血液中の糖分が増えると免疫が歯周ポケットの中での細菌との戦いに負けやすくなってしまい、歯周病になりやすくなることが報告されています。
低糖質ダイエットなどが流行っていますが、それに便乗することは、虫歯や歯周病予防のためにも効果が期待でいます!
ロカボダイエットが歯周病を抑えるかもしれない!ということについては別に記事にしてあります^^

低糖質パンは私もよく食べています。どうせ食べるなら美味しいのがいいですよね♪
楽園フーズさん低糖質パンは、おいしくてバリエーションも多く、コスパも良いのでおすすめです。
あとは、自分で作る!というのも楽しいですね♪

免疫を高める


歯周病の原因は歯周病菌が原因ですが、同じように磨いていても人によって歯周病の感受性は異なります。コレってなんででしょう。
歯周病は細菌と体の免疫細胞が戦う時に起こる炎症によって引き起こされます。体の免疫が強ければ炎症は少なくてすみますし、何かの理由で免疫が下がってしまうと細菌の活動に負けてしまいます。
つまり、免疫を高めることは歯周病をコントロールする上でとても大切なことなのです。
免疫は主に、加齢や自律神経の乱れ、全身疾患などから低下を起こします。特に自律神経の乱れは疲れやストレスなどが影響することもあるため、注意が必要です。
免疫を高めるためにはどんなことに気をつければ良いでしょう。

よく寝てよく遊び、よく笑う


人は寝ている間に免疫細胞を育て、疲労を取り除いて代謝を回復します。ぐっすり眠ることで自律神経も整ってきます。そのため、眠りの質を高めることも重要です。
寝室は明るくないですか?
寝る前にスマホやパソコンを使っていませんか?
日中に体を動かしていますか?
人によって必要な睡眠時間はまちまちですが、十分な質の良い睡眠はどなたにとっても大切です。

またストレスが強い状態が続くとやはり自律神経に乱れが生じるため、免疫が落ちがちです。日々の生活で趣味やスポーツなどを楽しむことや、たくさん笑うことはストレスを解消してくれます。

バランスの良い食事

食事の栄養バランスは、体調を整える上でとても大切です。また糖質をとりすぎることも歯周病の原因になるため注意しなければいけません。その中で、主食、主菜、副菜のバランスを考えながら食事をすることで、栄養素のバランスを適度に整えることが自然にできてきます。

1日3食を食べなければいけないという明確な根拠はありませんが、3食を規則正し摂ることは日本人のライフスタイルにはあっているように思います。また1日2食にするのであれば朝と昼、または夜として、朝ごはんはしっかりと動物性タンパク質を多めに撮るようにすると良いでしょう。