歯周病予防

歯周病予防の歯みがきを、科学的に説明しよう *ほんとに大切なの?*

歯医者さんで歯磨きが大事だと繰り返し言われる理由

歯医者さんに行くたびに歯磨きの話をされるよ!!

という方、多いですよね!
歯医者さんを変えたばかりだと、歯ブラシの持ち方から!
とか、またか〜って思いますよね。

気持ちはわかりますが、そこには

歯科衛生士
歯科衛生士
自分でやってもらうしかないんです・・・

という、歯医者さん側の譲れない思いがあります。
そして、そこにはもちろん科学的な裏付けがあります。
なので、衛生士さんも歯医者産も、「歯磨きをがんばれ!」と狂ったように繰り返すのです笑
そこで、ちょっとでも理解して頑張ってもらえるように

kofuru
kofuru
歯周病予防に、歯ブラシがどれだけ大切なのか・・・科学的に説明しましょう!!

始まりはたった二つの研究

「プラークコントロールが大事」のソースはあるの?

「歯磨き大事ですよ」とお伝えして、「ソースは??」なんて言われたことはありませんが、ソースはもちろんあります。
ブラッシングをきちんとしなければならない、ということを初めて科学的に証明した、歯科医師や歯科衛生士の中では超有名な研究があります。

研究1 Experimental Gingivitis in Man


オランダのロー先生の研究です。1965年に発表されました。
この研究は、一定期間歯磨きをせず過ごし、その後歯磨きを初めてプラーク(汚れ)の量や歯肉の炎症がどのように変化していくのかを観察したものです。
ここで明らかにされたことは

歯磨きをしないとプラークが増えて、歯肉も炎症を起こす。
そこで歯磨きをするとプラークが減って、歯肉の炎症も治る。

ということです。要するに

歯磨きでプラークを減らすと歯周病が良くなる!

ということです。
ただ、これではまだ、歯肉炎が治った理由には「二つ可能性」が残っています。

可能性1:プラークを減らしたので歯肉炎が治った
可能性2:歯磨きの刺激で歯肉炎が治った

そこでロー先生のグループはこんな研究も行いました。

研究2 The effect of mouthrinses and topical application of chlorhexidine on the development of dental plaque and gingivitis in man


こちらは1970年に掲載された研究論文です。
この研究では、歯磨きをせずにプラークをコントロールする手法が取られました。

kofuru
kofuru
歯磨きしないでプラークを減らすって、そんな方法あるの??

と思うかもしれませんが、実は可能です。
グルコン酸クロルヘキシジンという成分が入っているうがい薬を用いると細菌が付着しにくくなって、プラークが抑制できるんです。

そしてそんな成分が入っているうがい薬も売っています。国内でメジャーな製品ではコンクールFがあります。

結果は、うがいをしている間はプラークと歯肉の炎症が共に抑えることができました。一方でうがいをしないグループではプラーク、歯肉の炎症が共に生じていました。

つまり歯周病を治すためには・・・

歯磨きをしなくてもプラークが抑えられると歯肉の炎症が抑えられた!ということは、前の研究と合わせるととてもこんな結果になります。

(どんな方法であれ)プラークコントロールで歯肉炎が治る!

これが、歯医者さんで「プラークコントロール」をしつこく患者さんにお話しする理由なんです。

うがいでプラークコントロールはできないの?


クロルヘキシジン含有のうがい薬を使うことで、プラークコントロールを行うことは実際に可能です。残念ですが、日本国内で販売されているうがい薬のクロルヘキシジンの濃度では、十分な効果がを得られるという研究はありません。それでも、歯磨きとうがい薬の併用はもちろんよい効果を期待することはできるでしょう。

コンクールFは歯医者さん一押しのうがい薬!!

クロルヘキシジン入りのうがい薬を使うことで、半日位お口の中の細菌が増えにくなるので、歯医者さんでもお勧めしています。
・歯周病が心配な方
・メインテナンス中の方
・外科治療の後で歯磨きできないところがある方
・朝来た時の口の中のべたべた感じが嫌な方。
こんな方におすすめです!

「歯医者さんでお掃除してもらえばいいじゃん!」という意見


ごもっともです。プラーク除去が大事なら、歯医者さんで定期的にクリーニングすればいいので楽チンですね。
で、す、が!

kofuru
kofuru
そうは問屋が卸さないのです・・・

残念ながら、現実的な視点ではそれは難しいと言えます。なぜでしょう?

そもそも歯磨きはどのくらいの頻度でやればいいの??

という疑問がその答えにつながります。

研究3 Toothbrushing Frequency as It Relates to Plaque Development and Gingival Health

超有名な1973年に発表されたLang先生らの研究です。
もともと歯肉に炎症がなかった人が、1日2回、2日に1回、3日に1回、4日に1回、といろいろな間隔で歯磨きを行った時、歯肉の炎症がどの様に変化するのかを調べた研究の、研究結果がこれです。

1日2回、2日に1回のグループはスタート時点の健康な状態を維持できていますが、3日に1回、4日に1回になるとだんだん炎症の指数が上がって行きます。
この結果から、

2日に1回、徹底的にブラッシングをすれば歯肉は健康な状態を保つことができる!
(3日に1回では足りない・・・!)

ということがわかります。

逆に、歯肉炎があるときはどのくらいの頻度でブラッシングすれば治るの?

と言う疑問への答えはBosmanとPowellらが1977年に発表した論文が出してくれます。

研究4 The reversal of localized experimental gingivitis

この研究では、実験的に歯肉炎を起こさせていろいろな間隔(1日1回、2日に1回、3日に1回、4日に1回)で歯磨きを行って、歯肉炎の指数を見たものです。結果は、1日1回、2日に1回では歯肉炎の改善が認められました。
つまりこちらの結果からも、

2日に1回、徹底的に歯磨きをすれば歯肉の炎症は改善することができる!

と言えます。ここでポイントは

徹底的に歯磨きをすれば

と言うところです。日々頑張っていても、
・時々眠たかったり
・疲れていたり
・お酒で酔っていたり
・見てるテレビが気になったり
・洗面所が寒かったり
いろいろありますよね。たまにブラッシングが面倒になることもふまえて、1日1回頑張る!というのがおすすめです。
そして「歯医者さんにやって貰えばいいじゃん!」という案についてですが、ここまでの流れから

2日に1回歯医者さんでクリーニングを受けられれば可能

といえます。ただ・・・
その頻度だと自費診療になることがほとんどでしょう。
それでも時間も財力もOK!!という方は羨ましくもこの道も選ぶことができます。

結論としては・・・

と言うわけで、科学的に歯肉の炎症をコントロールすると言う観点と、現実的なプランを考慮して

歯周病予防のポイント

歯磨きは毎日がんばろう!!

あ・・・

kofuru
kofuru
歯医者さんや衛生士さんと結婚して毎日やってもらうのもアリかも・・・