歯磨き粉

歯磨き粉?ミネラルパック?MIペーストの魅力

MIペースト

株式会社GC(ジーシー)から出ている歯磨きの仕上げ用ペースト。

歯医者さんでの専門的な機械を用いたクリーニング(PMTC)やお子さんの初期虫歯に使われることがあります。

その効果の高さから、自宅で使用する方も増えてきています。

でも、歯磨き粉のようでは磨き粉ではないこの商品、決して安くはないので、ちゃんと分かって使わないともったいない・・・

そこで、MIペーストについて、効果的に使う方法を含めてまとめてみました。

どんなもの?

メーカーの株式会社GCによると

MIペーストは、豊富なミネラル(カルシウム、リン)や口腔内環境の中和作用と緩衝作用を持つCPP-ACPを含んだ全く新しいコンセプトの口腔ケア製品 (出典 ジーシー:MIペースト)

だそうです。ここで出てきたCPP-ACPとは

牛乳由来のタンパク質CPPで、歯の石灰化に有効なACPを包み込んだもの。過飽和(入りきらないくらいの高濃度)でカルシウムとリン酸を歯に届けてくれます。

ちなみに、CPP-ACPは「リカルデント」と呼ばれています。

Re-Cal-Dentで「歯の再石灰化」という意味でしょうか。なかなかしゃれていますね。

歯の再石灰化とは??

歯に含まれるカルシウムは絶えず「脱灰」によって溶け出して、「再石灰化」によって歯に吸収されています。
このバランスが崩れて「脱灰」の方が多くなると虫歯になってしまいます。
逆に、初期の虫歯は「再石灰化」を促すことで治すことができます。

MIペーストの効果

MIペーストはどのくらい虫歯を抑制できるのか、いろいろな研究がされています。例えば下のグラフは、MIペーストとフッ素を併用した時の、脱灰(虫歯菌の出す酸に歯のカルシウムが溶け出してしまうこと)をどの程度抑制できるのかを調べた研究の報告です。CPP-ACPにMIペーストを使用しています。
一番左の棒グラフから、何もしていない歯、MIペーストだけ、フッ素だけ、MIペーストとフッ素と、環境を変えて調べています。MIペーストだけでも脱灰を抑える効果は出ていそうですが、フッ素ほどではありませんでした。しかし、フッ素とMIペーストを一緒に使うと、脱灰を抑える効果はとても大きくなっています(前者3群と統計学的に有意差あり)。
MIペーストは、その効果を高めるためには、フッ素入りの歯磨き粉との併用が良さそうですね!

使いやすい5種類のフレーバー

メロン、イチゴ、ヨーグルト、ミント、バニラのフレーバーがあり、どれも良い香りです。
また季節ごとに限定フレーバーも出ます。
冬にはチョコレートフレーバー、夏にはクリームソーダフレーバーも限定で出たりしました。変わり種ですが良い香りなので結構人気あります。
チョコレートフレーバーはバレンタインのチョコレートの代わりにもなるかも??

これが件のMIペースト クリームソーダ!

効果的な使い方は?

普通の歯磨きの後に、全体に塗るようにして使用します。少しベタベタするので余分なペースとは吐き出してしまってください。30分ほどはうがいなどはせずペーストを留めておいた方が効果的です。気になるようなら唾液は吐き出してしまってください。30分後に、少ない量のお水(コップの底に1、2センチほど)で軽く濯いでおしまいです。

うがい薬との併用は?

うがい薬で流してしまってはもったいないので、

うがい薬 → MIペースト

の順で使う方がおすすめです。

フッ素入り歯磨き粉との併用は?

先に述べたとおり、歯磨き粉に入っているフッ素はカルシウムが歯に取り込まれることを助けてくれます。併用は強くお勧めできます。通常通り歯磨きを行った後で、MIペーストで仕上げをされると良いでしょう。

歯医者さんでも使われているの?

専門的なクリーニングの仕上げに

PMTCと呼ばれる、専門的な機械を用いたクリーニングの仕上げに塗布することで、歯のカルシウムが抜けて白くなってしまっているところにMIペーストが作用して、透明感を少しずつ取り戻すことができることがあります。

お子さんの歯磨きの仕上げに

虫歯のリスクの高い時期のお子さんの歯磨きの仕上げに用いると、虫歯のリスクを下げることができます。
そのため、お子さんが来院されたときに、お口のクリーニングの際に使用します。

歯医者さんおすすめのMIペーストの使い方

①フッ素入りの歯磨き粉で歯磨き。
②普通に口をゆすぐ。
③MIペーストを歯全体に塗布する。
④ゆすがずに、余分なペーストを吐き出す。
⑤30分後に軽く口をゆすぐ。(場合によってはうがい薬を使う)

似ている製品として

MIペーストと比較的近いコンセプトにあるのが、「リナメル」シリーズ。
歯医者さんにはプロ用の「リナメル トリートメントペースト」がありますが量が少なくて高いので、ご家庭では「リナメル ホームケアペースト」がコスト的にも使いやすくなっています。
どちらもナノ粒子のハイドロキシアパタイトが歯の微細な凹凸を埋めて、ツルツルにしてくれます。
また、ペーストが虫歯や歯周病の細菌を取り込んでしまう効果もあるので、予防効果が期待できます。

フッ素濃度:なし
研磨剤:なし
価格:1400円程度
特別な成分:CPP-ACP