はみがき

【新発売レビュー】おとなのトータルケア歯みがきジェル#大人向けの全部入り!

2020年2月21日発売のGCの新製品

さて、歯科材料の一流メーカーである株式会社GCから、新しい歯磨き粉が発売されました!かなりの意欲作のようです。
名前は「おとなのトータルケア歯みがきジェル」です。うーん、長い。

ターゲットの立ち位置はライオン歯科材の「ハグキプラスプロ」と3Mの「クリンプロ歯みがきペースト」かな・・・?使ってみた感じはライオン歯科材のSPTジェルかもしれないです。

価格は定価が1170円(税込)です。高すぎないのでいい感じの設定。

ターゲットは30代後半から(?)

30代後半から歯周病のリスクが上がることを前提に、虫歯と歯周病の両面をケアすることを目的として設計されている様です。
歯科疾患実態調査の日本人の抜歯の原因を調べると、若年から虫歯が優位だった抜歯要因に、歯周病が強く関わる様になるため、大人のために予防に方向性を定めているのはわかりやすくて良いですね。

気になる成分は?

歯周病

根面う蝕

詰め物や被せ物を守る

知覚過敏

口臭

のすべてにアプローチすべく、ガッチリと薬効成分が処方されています。

歯周病予防

成分としてはIPMP、CPC、グリチルリチン酸ジカリウムが処方されています。

IPMP

お口の中の細菌のすみかであるバイオフィルムに浸透しやすく、効果的に殺菌作用を発揮する。

CPC

お口の中でバイオフィルムの外に浮遊する細菌や、バイオフィルム表面に付着して、持続的な殺菌作用を発揮する。

グリチルリチン酸ジカリウム

歯肉の炎症を抑える働きがある。

kofuru
kofuru
歯周病の原因の細菌を、バイオフィルムの内外から抑えて、歯肉の炎症自体も抑える3段構えが本気度を感じます

根面う蝕

フッ素

高濃度(1450ppm)のフッ化物配合なので、フッ素の使用という点では現状ではベスト。

IPMP、CPC

根面う蝕の原因となる細菌を抑制できるIPMPとCPCを配合することで細菌が繁殖しにくくする効果が期待できそうです!

kofuru
kofuru
歯周病の細菌が「実は根面う蝕のとても大きなリスクである」、とする研究もあるよ!

IPMPやCPCは歯周病だけではなく、コラーゲンが豊富な根面を守ることにもつながっています。

詰め物や被せ物を守る

研磨材無配合!

詰め物も被せ物も、素材としては虫歯にはなりませんが、傷がついたり磨耗したりすると、表面が荒れてきてしまいます。虫歯の最近の大きさは20ミクロン以下であり、これよりも大きな傷ができれば細菌が繁殖するスペースができてしまいます。ただ、この大きさの傷はブラッシングじの歯磨き粉の研磨粒子でも容易についてしまいます。
「おとなのトータルケア歯みがきジェル」は研磨剤と清掃材が無配合のため、詰め物や被せ物の表面にはかなり配慮して作られています。

知覚過敏

硝酸カリウム

知覚過敏症の原因は様々です。そのため、原因療法としては歯科医師や歯科衛生士とお話をしながら治療を進めて、原因を探していかなければトータルケア歯みがきジェル」に用いられる成分が硝酸カリウムです。トータルケア系の歯磨き粉で知覚過敏をダイレクトにターゲットにした薬効成分である硝酸カリウムや乳酸アルミニウムといった成分を入れているのは株式会社松風のヒスケアぐらいです。

IPMP、CPC

また、細菌が酸性する酸やコラーゲン分解酵素が歯根に直接ダメージを与えることも知覚過敏の原因の一つとなっていることから、IPMPとCPCで細菌を抑制することも知覚過敏の対策になります。さらに高濃度のフッ素も知覚過敏の抑制効果があります。

口臭

IPMP、CPC

口臭の原因として、お口の中の細菌が挙げられます。特に歯周病や虫歯が進行すると、深いところで活動する酸素が嫌いな細菌が口臭の原因となるため、IPMPやCPCが配合されていることは口臭の抑制につながります。

歯磨き粉の特徴は?

高密着ジェル!

使ってみるとわかりますが、第一印象がまず、「なんかねばつく!」という感覚です。歯の周りにジェルが密着して、粘りのあるジェルがコーティングする様な感覚です。これはちょっと他の歯磨き粉にはあまりない感覚です。

これによって、歯にフッ素やその他の薬効成分が時間をかけて効いてくれることを狙っているようです。

kofuru
kofuru
面白い設計で、ありだと思います!

研磨剤がなくてもポリリン酸Naが着色を浮かして除去

研磨剤無配合ですから、そのままではやや着色がしやすくなります。そこで、歯の表面のカルシウムと結合することで着色を歯の表面から浮かして除去しやすくしてくれるポリリン酸ナトリウムが配合されています。隙がないですね・・・!

全部入りの宿命か!味が苦い

IPMPもCPCも硝酸カリウムも、ぜーんぶ入れたせいか、ジェル自体はちょっと苦いです。同じくトータルケアの歯磨き粉では3Mのクリンプロや松風のヒスケアなどがありますが、ペーストタイプの方が香味や味のコントロールはしやすいそうです。あえてのジェルタイプなので、苦さを逃すことが難しいことから香味を「ビターミント」に設定したのか。そしてこの製品の1番の特色がこの若干の苦さ。甘い香りの歯磨き粉が多い中、硬派な感じでもあります。

kofuru
kofuru
ともすれば欠点となるところを、自分の特色にするというポジティブさ!

歯磨き粉の性状は?

まず、歯磨き粉じゃなく、歯磨きジェルです。

色は黄緑色の半透明なジェルですが、粘稠度が高く、ややもったりとしています。歯ブラシに出した状態を見ても、ジェルですが流れる感じがありません。磨いてみると、舌触りは滑らかというより、まとわりつく、という感じです。全体的に歯や粘膜の表面をコーティングしている様な感覚です。イエテボリテクニックの様に歯磨きの後に歯磨きジェルだけを吐き出すだけだとなんとなく、お口の中に残っている感じが強いので、少量の水で濯ぐとすっきりします。

なんと呼べば良いのか、よくわからない

パッケージの表面には「TOTAL CARE TOOTH GEL」という文字が。これが名前かと思いきや、裏面の上部には「おとなのトータルケア歯みがきジェル」の文字が。そしてパッケージ裏面下部には【販売名】「ジーシーイオン歯みがきジェル」。おそらく製品名としては、「おとなのトータルケア歯みがきジェル」で良いと思うのですが、長いので身内の間でなんと呼ぶのが良いのか思案中です。

歯ブラシに出した時はこんな感じ

ジェルタイプですが、粘稠度は高くやや不透明。液ダレがないので歯ブラシには乗せやすいです。ブラッシングをする際に、初めは伸びがあまり良くないですが、ブラッシングを続けている間に歯面になじんでいきます。ブラッシングをしている間は、歯の表面をジェルが薄く覆っている様な感じ。水でゆすぐとすぐにほとんど取れますが、しばらく残っている様な感覚があります。

まとめ

価格:¥1100程度

容量:90g

特色のある成分:CPC、IPMP、硝酸カリウム

歯磨き粉のターゲット:30代後半からの大人向け
*比較的どなたにでも対応できます。