はみがき

エナメル質を元気にする!5つの方法

エナメルケア

こんなタイトルの記事を読んでいるくらいですから、あなたはきっと歯ブラシには高い関心を持っていますよね^^
歯ブラシを選んで、歯磨き粉を選んで、丁寧にブラッシングをして。。。と努力されていると思います。
そんな日々のお手入れで、もっとエナメル質を元気にしてくれるような方法を紹介します♪

ポイント1 適切なブラッシング

適切なブラッシングをすることで、エナメル質をブラッシング時の傷から守りつつ、虫歯菌をとりのぞくことができます。結果として歯の美しい艶を守りながら虫歯のリスクも下げることができます。
そのため、正しいブラッシング圧と、歯ブラシの選択はとても大切です。

正しいブラッシング圧ってなんだろう?

基本的に、歯ブラシのナイロン毛が歯ブラシの時に広がらないような強さが必要です。歯ブラシの汚れを落とす効果が大きいのは、歯ブラシのナイロン毛の毛先の部分。ここが当たることで、歯の表面の汚れにしっかりと圧がかかって汚れを掻き取ってくれるんです。

ですから、毛先が開いてしまうくらい歯ブラシを強く押し当てると、かえって汚れが落ちにくくなってしまいます。きちんと毛先がエナメル質の表面を滑るように、小さなストロークで丁寧にブラッシングするのがエナメル質を傷つけないばかりか、実は一番効率的です。

歯ブラシの選択って?

歯ブラシを選ぶ時、ナイロン毛の硬さや毛先の形、ヘッドの大きさ、ハンドルの素材や長さ、形など様々なポイントがあります。細かいことはこちらの記事を読んでみてください。

ただ、ここではポイントだけをあげておきましょう^^

ナイロン毛のかたさ

ふつう」のものが良いです。ナイロン毛は硬い方がプラーク除去効率は高いですが、硬すぎると歯や歯茎を傷つけてしまいます。

毛先の形

テーパード毛(毛先が細くなっているもの)」が歯面に優しいですが、「ラウンド毛」は汚れを落とす効率に優れているのでどちらもお勧めです。これらをミックスした「2段植毛」の歯ブラシもあります。

ヘッドの大きさ

患者さんによって異なりますが、歯医者さんで治療を始めたばかりで、よごれ(プラーク)が多めの方は大きめヘッドのテーパード毛、歯ブラシが上手な方はコンパクトヘッドのラウンド毛がお勧めです。

ハンドルの素材

素材によって使用感に差が出ますが、あまり気にしなくて良いです。グリップする部分に親指が当たるところが膨らんでいていたり、ラバーストップがついているようなものが使いやすいです。

ハンドルの形

ストレートなものもカーブしているものもそれぞれメリットがあるのですが、個人的にはややカーブしているものがお勧めです。

ブラッシングが苦手な方と、定期的に歯医者さんでメインテナンスを受けている上手な方に、それぞれお勧め歯ブラシを2製品ご紹介しておきます。
genkiとAX

ブラッシングが苦手な方向け

Genki(ライオン歯科材)

ヘッドが大きめ、密毛でスーパーテーパード毛。この歯ブラシを「歯みがき苦手だから、歯みがき指導とかもういいよ」というちょっと諦めモードの方に
騙されたと思って!!とおすすめすると、次の機会に

「すっごい磨きやすい!!!」

という感想を聞かせてもらう機会が多い、そんな私たちも嬉しくなってしまう歯ブラシです。
ポイントは、大きめヘッドで歯についたプラークをざくざく落としていく感覚です。
genki
6列植毛で歯全体を包むように汚れをかき取ることができます。

kofuru
kofuru
細かいことはいいので、とにかく汚れを少なくしてしまいましょう!細かいことはそれからだ!!

ブラッシングが上手な方向け

Systema AX(ライオン歯科材)

超薄型のコンパクトヘッドで、奥歯までしっかり届きます。
systema AX
コンパクトヘッドが故に、狙ったところにきちんとブラシの毛先を届けることができますが、その分ブラッシングに時間がかかります。丁寧に歯のお手入れをすることに喜びを感じられる方に、とってもお勧めです。
グリップのラバーがデザイン上のアクセントになっていますが、実は親指のストッパーがあることがプラークを取り除くことに効果があることがわかっています。

kofuru
kofuru
理由のあるデザイン、最高ですね^^

ポイント2 食事の後の歯ブラシのタイミング

酸性果物
食事の後は、口の中の環境は酸性に傾いていることがほとんどです。そしてその状態は、歯の表面が酸によってダメージを受けやすい状態にあることを意味しています。
そんな時に、研磨剤の入っている歯磨き粉でガシガシ歯磨きをしたら・・・もうわかりますよね。

食べたらすぐ磨く!

を実践したばかりに、エナメル質を余計に磨耗させてしまっているかもしれません。

食事の際に、酸味のある食べ物を食べた後などは、30分ほどは歯ブラシをせずに、口の中の環境がアルカリ性に戻って、歯の表面が再石灰化のプロセスに入ったところでブラッシングを行いましょう。
とくに酸性の環境にない時は、食後すぐに磨いても問題ありません^^

ポイント3 歯磨き粉の成分でエナメル質を強化する!

歯磨きの時に、歯ブラシの仕方に気を使うのであれば、やはり歯磨き粉にも気を使って欲しい!
虫歯予防の歯磨き粉は、「虫歯菌の出す酸への抵抗性の強化」と「再石灰化のプロセスを促す」ための工夫がされています。

フッ素

やはり一番わかりやすいのはフッ素の配合です。現在は大人用の歯磨き粉は1450ppmが一番高いフッ素濃度になっています。フッ素は、歯の表面をコーティングして、虫歯の細菌が出す酸から歯を守ってくれる役割があります。

エナメル質のハイドロキシアパタイト中のカルシウムがフッ素と置換して、耐酸性のつよい「フルオロアパタイト」になることで虫歯予防効果が得られる、と考えられていましたが、フルオロアパタイトの形成は思ったほど顕著なものではなかったようで、現在はフッ素イオンが歯の表面を覆うことで酸の攻撃を妨げてくれていることが、フッ素の虫歯予防のメカニズムと捉えられています。

エナメル質のハイドロキシアパタイト中のカルシウムがフッ素と置換して、耐酸性のつよい「フルオロアパタイト」になることで虫歯予防効果が得られる、と考えられていましたが、フルオロアパタイトの形成は思ったほど顕著なものではなかったようで、現在はフッ素イオンが歯の表面を覆うことで酸の攻撃を妨げてくれていることが、フッ素の虫歯予防のメカニズムと捉えられています。

リン酸+カルシウム

再石灰化のプロセスに欠かせない二つの要素は「リン酸」と「カルシウム」の存在です。

ちなみに、カルシウムとフッ素をそのまま混ぜて歯磨き粉に配合させると、カルシウムが再石灰化のプロセスに関与する前に、フッ化カルシウムという安定な化合物を形成してしまいます。安定な物質になってしまうと、再石灰化のプロセスでカルシウムが利用できなくなってしまう・・・
ということで、カルシウムとフッ素は合わせて歯磨き粉に配合することが難しい成分でした。

2年ほど前に3Mが「クリンプロ歯みがきペースト F1450」という製品を発売しました。
これは、3M独自の技術で「リン酸カルシウム」と「フッ素」を一緒にしておくことができるようにした、これはもう画期的な歯磨き粉です。
再石灰化を目指すのであればこれ1択でいいのでは?と思うくらいです。

リン酸カルシウムは、クリンプロ歯みがきペーストではfTCP(機能化されたリン酸カルシウム)として配合されていて、もう何やらうまいこと再石灰化のプロセスを進めつつフッ素もちゃんと効いてくれる、歯医者さんにとっては夢のような歯磨き粉です。

「クリンプロ歯みがきペースト F1450」は使用感も滑らかで、フレーバーもシトラスミントが爽やかで気持ち良いので、
丁寧に時間をかけてブラッシングしたい!
再石灰化もバッチリ狙いたい!
という方は、ぜひ使ってみてください!
私も毎日使っています^^

ポイント4 再石灰化を促す歯磨きガム

歯磨き粉に気を使うのであれば、もう一歩踏み込んだエナメルケアもやってみたい!
そんなあなたにおすすめなのが、「POs-Ca F」という歯磨きガムです。
POs-Ca F
江崎グリコから発売されているこのガムは、私たち専門家のたちがからみてもすごいガムです。

POs-Ca Fとはなんだ??

POs-Caは「リン酸化オリゴ糖カルシウム」を略したものです。
POs-Ca Fはそこにフッ素が配合されています。リン酸とカルシウムの配合比率が絶妙で、これを噛むことで唾液中のカルシウムが、もっと歯に吸収されやすい濃度に調整されます。

POs-Ca配合の歯磨き噛むには市販のPOs-Ca(ポスカ)と歯医者さん専売のPOs-Ca F(ポスカF)の2種類があります。
この2つのガムの再石灰化パワーを比べると、POs-Ca Fは市販のPOs-Caの1.5倍以上!!という報告もあり、歯科医院専売のPOs-Ca Fが圧倒的におすすめです!

POs-Ca Fの使い方

食後に2粒、20分程度噛むことがお勧めされています。
酸性に傾いた環境がアルカリ性に戻っていくばかりか、20分の間に唾液中のカルシウムとリン酸の濃度が再石灰化に最適な比率にコントロールされて、グイグイ再石灰化していきます。
初期虫歯(穴が開く前の、色が変わっただけのごく軽度の虫歯)のケアに高い効果が期待できます。

味は3種類

グレープ・ストロベリー・ペパーミントがありますが、個人的にはグレープが好き。
ストロベリーはちょっと香りが甘すぎて。。。でもお子さんには人気があります。
大人の男性にはミントが人気があるかな。

ポイント5 より艶を出すためのエナメルケア

ハイドロキシアパタイトのペーストでミネラルパック

毎日コーヒーや紅茶を飲んだり、時にはワインを飲んだりしているとどうしても歯にステイン(着色)が付着してきます。茶色いのはやっぱり審美的に嫌なので、週に1度、ステイン除去力のやや強めの歯磨き粉を使って着色を落とします。
私がよく使うのは「クリーニングジェルソフト(ウエルテック)」

クリーニングジェルソフトとは

クリーニングジェルソフト
歯医者さんで行われるクリーニングの時に使う専用のペースト「クリーニングジェルPMTC」のホームユース版の製品です。軽い着色くらいなら、高機能シリカとサンゴパウダーが汚れを浮かせて絡めとっていくように簡単に取れていきます。
ただ、歯医者さんで扱っている製品の中ではやや研磨力が強い製品なので、エナメル質への負担は大きい。
なので使用は週末だけにしています。そして、その後は必ずミネラルパックで傷の補修をしています。

傷の補修のためのペースト

私がよく使っているのは、ナノ粒子のハイドロキシアパタイトのペーストである、「リナメルトリートメントペースト」。これは歯医者さんでのPMTCのあとの仕上げで使うペーストなので、一般の方がお家で使うのであれば「リナメルホームケアペースト」もおすすめです。
リナメルホームケア
エナメル質はもともと表面に微細な凹凸があるんですが、ナノ粒子のハイドロキシアパタイトが凹凸に入り込んで、エナメル質表面を艶やかに仕上げてくれます。

こんなペーストが入り込んでもすぐ取れちゃうでしょ?

と思う気持ちはよくわかります。ただ、微細な粒子はお互いに分子間力で引き合うと簡単には引き離せなくなって吸着して、結果的に安定した状態で残るのでエナメル質がとても艶やかに仕上がります。
このペーストで仕上げをすると、もう、ツルッツルで舌触りが全然違います!!

まとめ:エナメル質強化フルコースはこちら!!

「POs-Ca F」
 +「適切な歯ブラシ」
  +「クリンプロ歯みがきペーストF1450」
   +「週末だけのクリーニングジェルソフト+リナメル」
食事やおやつでの口の中の環境の変化をPOs-Ca Fでリセット!
プラークが落としやすく、歯の表面に負担をかけない歯ブラシでプラークを除去!
fTCPの働きで再石灰化を促進させつつ、フッ素で歯をコーティングして耐酸性を獲得!!
週末のスペシャルケアで、クリーニングジェルソフトでステイン除去+リナメルで艶出し!!!
私が普段やってるデンタルケアはベースはこれそのまんまです。
仕事の日も、お昼ご飯の後にPOs-Ca Fを2粒噛んでからクリンプロ歯磨きペーストで歯磨きしています。
ちなみに、30数年のなかで、一度も虫歯になったことがありません!!
虫歯ゼロで過ごせるように一緒に頑張りましょう^^