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あなたの歯医者さん行っても平気? コロナ対策チェックポイント20

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コロナで心配だけど、そろそろ歯も心配・・・


っていうときに、歯医者さんのコロナ対策が大丈夫かチェックするための話です。
外出を自粛して、不要不急の治療を避けるために、歯科医院の予約も先延ばしになっている方は多いと思います。

kofuru
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そうはいっても、そろそろ行かないと・・・と思うけれど、歯科医院は感染リスクが高そうだし・・・

そのような悩みも尽きません。
そこで、歯科医院で新型コロナウイルスへの対応としてどのようなものが行われることが求められているのか、チェックポイントをまとめてみました。
ご自身がお通いになっている歯医者さんがどのくらい当てはまっているのかをチェックしてみましょう!

多くの項目に当てはまるようなら、その歯医者さんは感染対策はきちんとできていると考えて良さそうです。
当てはまらなくても、出来る限りの努力をしている歯医者さんも多いですから、
心配があれば先生に相談してみてください^^
当てはまらないからダメ!!と言いたいわけではないです。
それについては最後に少し触れています。

エントランスのチェックポイント

クリニックの入り口に注意喚起の掲示があるか?

まず、入り口に新型コロナウイルス感染症を疑う症状がないかを確認する掲示がなされているはずです。歯科医師会からもそういった掲示をするよう指示が出ています。
・37.5度以上の発熱が4日以上続いていないか?
・喉の痛み、咳、息苦しさはないか?
・2週間以内に濃厚接触者になっていないか?
・2週間以内に海外渡航歴がないか?(もっと長く設定することもあります)
・2週間以内に三密を満たす空間に長時間いたことはないか?
この辺りが当てはまると、治療を控えていただくことがあります。

出入り口に手指消毒薬が設置されているか?


患者さんの歯科医院への出入りが多い中、できるだけ感染源を移動させないために、まず入室時に手指消毒、退室時にも手指消毒ができると良いですね。そのため、エントランスには手指消毒用エタノールが置いてあると良いですよね。また、エントランスの扉が開放されている医院もあると思いますが、今は非常時なので換気を優先した対応としては妥当なものです。

スリッパは消毒済みか?

今は下足をスリッパに履き替える医院は減ってきていますが、スリッパの利用がある場合は殺菌・消毒されているものかどうかを確認しましょう。もし気になるようなら自分でスリッパを持参するのも良いでしょう。

待合室のチェックポイント

チェックイン時に体温や体調の確認があるか?


患者さんの体調の確認のために、体温と体調の異常がないかの確認は必須です。また濃厚接触者との接触が2週間以内にあったかどうかなどもリスニングすることが推奨されています。ここに引っかかる場合は治療を控えて後日予約を取り直すことになります。院内感染のリスクコントロールのために必須です。

待合室の椅子の間隔が開いているか?


飛沫感染のリスク低減のため、特に今の時期は待合室の椅子の間隔は、可能な限り離して設置すべきです。テーブルなどがもともとある場合は撤去してスペースを作ることも行われます。ソファーなどの場合は、隣同士に座らないよう、ソファーにクッションや置物などで座れないスペースを作ったりします。

受付は飛沫感染対策用パーテーションでくぎられているか?

患者さんとのコミュニケーションが一番多いのは、歯科医院では受付です。全ての患者さんがここを通ってチェックインし、最後にここを通って出ていきます。そのため、受付を担当するスタッフと患者さんはパーテーションで区切られていることが好ましいです。
パーテーションにはアクリルのものやビニールのものがありますが、どちらも設置してあれば一定の効果が期待できます。今まで幾つかの医院を見ましたが、アクリルのパーテーションの方が透明感が高くて、コミュニケーションも取りやすかった印象です。

雑誌やおもちゃが片付けられているか?

不特定多数が触れるものを少なくするために、雑誌類や子供のおもちゃなどはすべて撤去されているべきです。これらの設置は接触感染のリスクにつながります。
新型コロナウイルスの流行し始めた頃から、歯科医院の待合室には雑誌やおもちゃ類は置かない方が良い、というのがアメリカ歯科医師会から声明が出て、日本の歯科医院も情報をキャッチしているところはすぐにそれに倣いました。落ちついたらまた元に戻っていくのかもしれません。

受付は隔壁で隔離、あるいは眼鏡やゴーグル、マスクで保護されているか?

受付対応が歯科医院でももっとリスクの高いシーンの一つと言えます。受付であっても目の粘膜の防護のために眼鏡やゴーグル、フェイスシールドを着用し、マスクを適切に使用している必要があります。
またアクリルボードやビニールシートなどで物理的に空間を隔てることも行われたりしますが、受付、患者さん双方にとって良い対応です。

待合室に空気清浄機が置いてあるか?

ウイルスの飛沫を取り込むために、可能であれば天井埋め込み式の医療用空気清浄機が設置されていることが好ましいですが、少なくとも家庭用空気清浄機は設置されているべきです。

診療室のチェックポイント

治療が個室や半個室での対応になっているか?

オープンスペースよりも、個室の方が他の患者さんの治療で生じた飛沫による感染のリスクは小さいとされています。できれば個室・半個室の診療体制が好ましいです。ただ、スペースの問題でオープンスペースにせざるを得ないこともあるので、これについてはそれほど拘らなくても良いと思います。

スタッフは全員ゴーグルかフェイスシールをしているか?

先ほどと違い、こちらは必須です。歯科医院ではエアロゾルという微細な飛沫が生じる治療が多いので、院内にいるスタッフは、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付などを含め、全てのスタッフがマスクとアイガード(眼鏡、ゴーグル、フェイスシールドなど)の装着が求められています。
歯科助手は特に、フェイスシールドやゴーグルを装着してないことがあり、無防備になりやすいので注意が必要です。

適切にPPEを装着しているか?

現在は特に術者のPPE(personal protective equipment:個人用防護具)の徹底が求められています。理想的にはサージカルガウン、N95マスク、サージカルキャップ、フェイスシールド、グローブ、シューカバーなどを装着することになりますが、現在はサージカルガウンやN95マスクは新型コロナウイルス に感染してしまった患者さんへ最前線で対応してくださっている先生方への供給が最優先されるため、一般の歯科医院などでは長袖の白衣やレインコート、サージカルマスクで対応しています。今は本当にPPEが手に入らないんですよ・・・。
ちなみにサージカルキャップは、頭髪に付着したウイルスは比較的生存期間が長いようなので装着していることが望ましいです。ドクターや歯科衛生士の当初から、お口を開けている患者さんの口の中にウイルスを含んだ粒子が落ちたりしないよう、サージカルキャップで頭髪をカバーします。

会話するときや治療以外の時間にもマスクを外していないか?


患者さんと、あるいはスタッフどうしで話す時にもマスクを外すことは飛沫感染のリスクになるため、基本的に診療室ではマスクを外すことはありません。
患者さんの治療が終わると、顎の下にマスクをずらしてスタッフと話しているようではあまりリスク管理ができているとは言えません。

医療用空気清浄機が設置されているか?

医療用の空気清浄機は天井埋め込み式のものや床設置型のものがあります。空気の循環量が家庭用のものよりも多く、飛沫などをしっかりと除去する能力があります。家庭用の空気清浄機は時間当たりの清浄できる空気の量が少なくなりますが、設置されている方が好ましいでしょう。

ユニット、ライト、スツールなどの感染防護がされているか?

治療の時の治療台は、操作で触れる部分はラッピングテープなどでカバーされていることが好ましいです。もちろん治療ごとに外して新しいものに取り替える必要があります。ラッピングテープがなされていなかったとしても、そしてユニット、テーブル、ライト、スツールなどは治療後に全て消毒薬を用いての清拭を行うことでウイルスを不活性化することができます。
治療の後のユニット周囲の拭き上げの様子は、治療時間の間の待ち時間に、他の治療ユニットの様子を見ると窺い知ることができるかもしれません。

術前のうがい薬がイソジンなどのヨード製剤になっているか?

現在、海外も含めて歯科医師会などが公式に推奨しているガイドラインでは、治療前のうがいはポピドンヨード(イソジンガーグルなど)か過酸化水素水のみが記載されています。過酸化水素水は国内ではうがい薬としての製品は存在しないため、ポピドンヨード一択になります。リステリンを推奨している日本の先生もいらっしゃいますが、こちらについては公式に推奨するガイドラインは出ていません。(効果がないというわけではないと思いますが、ガイドラインには載っていません)
一方、ヨードアレルギーの方もいらっしゃるので、そこにも気をつける必要があります。
これについては別にまとめています^^

治療用の器材は滅菌パックで個別に管理されているか?

治療で使うインスツルメンとはもちろんですが、歯を削ったり磨いたりする時に使用するハンドピースも、個別に滅菌パックされているものが、治療直前に開封されることが好ましいです。滅菌パックに入った状態で適切に保管されている機材は清潔なものですが、パックされていないものには飛沫などが付着している可能性があります。
この滅菌パックを用いた滅菌は、クラスBという種類のオートクレーブ行うもので、オートクレーブでは最もハイクラスの滅菌器です。これが導入されている歯科医院は普段から滅菌には意識が高いと考えられます。

口腔外バキュームがユニットごとに設置されているか?

出典:東京技研

これは大事です!!
歯科医院での治療の際には、唾液を含むエアロゾルが大量に発生します。そのため、治療の時には「口腔外バキューム」というお口の外でエアロゾルなどを吸引する装置を使用します。これはユニットごとに設置されているべきですが、移動式のものもあります。
移動式のものは、吸引した排気が院内に排出されるため、安価なものは吸引したウイルスをそのまま吐き出すリスクがあるという指摘もあります。現在は数えるほどしか移動式の機種が存在しませんが、そのなかでは東京技研の移動式口腔外バキュームはフィルターも高性能で、国内の他の機種よりも微細な粒子の除去能力は高く、操作も直接触れずに行えると、歯科医師にも評判が高いです。床に固定されているものは、診療室内に排気されないのでよりクリーンな環境になりますし、移動式のものでも空気清浄機でも用いられている高性能なHEPAフィルターが内蔵されているため吸引したウイルスなどは排気されていく事はありません。「外来環」という施設基準を満たすためにはこの機材が必要ですので、あらかじめ「外来環」を取っている歯科医院かを確認することで、口腔外バキュームの設置の有無を知ることができます。
全てのユニットに口腔外バキュームが設置されている歯科医院も多くあります。

虫歯や神経の治療の時にラバーダム防湿をしているか?

歯の神経の治療の際に用いられることが多い「ラバーダム防湿」ですが、虫歯の治療でも用います。このラバーダム防湿をしている方が、治療時のエアロゾルの飛散が少ないことがわかっていて、最近はこれを用いて治療する先生が増えてきています。
また、歯の神経の治療ではラバーダム防湿は必須の手技ですが、ラバーダム防湿を面倒くさがって嫌う歯科医師もいますが、手間を惜しまずにラバーダム防湿をしてくれるかどうかは、歯科医師の姿勢と治療のクオリティを判断する一つの材料にもなります。

会計・次回予約時のチェックポイント

キャッシュレス決済が導入されているか?


現金を介しての接触感染のリスクの高さも指摘されているため、可能な限りお会計の際にものの受け渡しは少なくあるべきです。効率を考えてもメリットはありますが、患者さんと受付のスタッフ双方を守るために導入している歯科医院も多く存在します。
クレジットカードだけではなく、交通系ICカードが使える歯医者さんもあります。

受付が手指消毒またはグローブ装着の上で対応しているか?

キャッシュレス決済になっていたとしても、保険証や診察券、領収書などは患者さんと受付の間で行き来するものです。そのため、受付のスタッフは他のスタッフや患者さんへの接触感染のリスクを増加させないために、頻繁にアルコール消毒薬での手指消毒やグローブの交換を行います。これがなされていないと、別の患者さんに付着していたウイルスが受付を介して他の患者さんへ移動していくことになりかねません。
同じ理由で、お金やカードなどを受け渡すトレーも患者さんごとに消毒をしているかはチェックが必要です。

不要不急の治療は避けてくれているか

今の情勢では、痛みや腫れ、出血などを伴う急性症状や、矯正装置が外れてしまったり、外科治療後のば抜糸などは歯医者さんに行くべき、と位置付けられています。
一方で、審美治療やホワイトニング、矯正の調整、メインテナンスなどは不要ではありませんが不急ということで、今のところ避けるべき、という認識になっています。
徐々に通常の診療体制に戻りつつありますが、心配であれば感染患者数などをみながら予約を調整してもらえる方が安心です。
そしてそのあたりはできれば歯科医院側からも提案してもらえると、より安心できますね。

自分の歯医者さんは大丈夫かな

この辺りを総じて実践できている歯科医院は、相当に院内環境に気を遣って準備をしているので、急を要する治療で通院せざるを得なくなっても比較的安心できそうです。
特に
・口腔外バキュームの設置
は治療中のリスク低減のためには効果が大きいので、お通いになっている歯科医院でチェックできると良いですね。
一方で、ここに書いたのは一般の歯医者さんで気を付けているところ、という程度ですから
病院の歯医者さんなどではもっともっと感染対策は高いレベルに設定しています。
今はPPEの不足もあって、街の歯医者さんでは必要以上にレベルを上げることはむしろ避けられています。
その辺りの匙加減を患者さんが判断するのは難しいと思います。
心配があれば、先生に相談してみてください。
きちんと答えてもらえると思います^^

ちなみに・・・

歯医者さんでは、普段から飛沫感染のリスクが高いので上記の感染対策は、新型コロナよりも前から普通にやっていることばかりです。感染リスクが高いと槍玉にあげられますが、感染への意識の高さも随一なので、必要なのであればあまり心配しすぎずに通院されて大丈夫です^^